Fusion SmartとBrastel 050freeの比較

スマホで050のIP電話を利用できる、こちらの2種類のサービス。
ブラステル 050Free
Fusion IP-Phone Smart

特徴としてどちらも月額基本料が無料と言う点で、いつも比較されます。

□基本料 どちらも無料
□初期費用 どちらも無料

□通話料
Brastel 固定 8円/3分、携帯 5.5円/30秒
Fusion 固定・携帯共に 8円/30秒

□支払い方法
Brastel 前払い(クレジットカードや振込など、最低2000円)
Fusion クレジットカードの後払い(ただし、クレジットカードの決済不能の場合、請求書払いや口座引き落としも可能のようだ)

□留守電、着信通知通知
Brastel なし
Fusion あり

□無料対象
どちらも、同サービスの050宛てには無料通話が可能です。
Brastel ブラステル社のみで少ない。
Fusion 企業向けのFusion IP電話が以前からあり、そちらの無料対象も含まれるためかなり多い。

□音質について
Brastelが良いという情報が多いです。
しかし、電波状況に寄るという情報が多くはっきりしない。
そこで、今回音質に関して調べてみた。



今回は、どちらも同サービス同士の通話での音声の流れを調べてみた。

Brastelは、初回のやりとりはSIPサーバーを介して行っているが、音声はピアツーピア(端末と直接通信)されている。

直接通信されているので、AさんとBさんのコーデックは同じものが利用する事になる。
(Fusionと比較して)サーバーでのコーデックの変換がないので、遅延が少ないと言える。
しかし、一方が違うコーデックを使用したいとしても、もう一方に同一のコーデックが無いと失敗する。実際は、お勧めのアプリがあるので、コーデックが無いと言うことは、まず無い。
しかしながら、このような仕様を理解せずに、Aさんは固定電話で品質重視でG711uで固定、Bさんのスマホ宛てに発信した場合は失敗する。(携帯や固定宛に発信する場合は、BrastelのSIPサーバーと通信するので、G711uの固定でも問題ない。)


Fusionは、050番号同士の場合もSIPサーバーを中継して音声が流れている。

AさんがスマホGSMを使用し、BさんがG711uを使う場合でも、SIPサーバーが中継変換してくれている。
おそらくですが、Fusionは10年前以上?からIP電話を提供している。様々な基盤があるけれども、SIPサーバーでその差違を吸収出来る仕組みを取っている。つまり汎用性と安定性、確実性を重視しているのであろう。電話では必ず繋がる事が大事というポリシーで。
また、SIPサーバーでクライアントを管理しているので、通話中にクライアントのIPが変わっても切断されること無く、通話を維持することができる。これも確実性を重視している現れである。



以上のことから、比較内容が追加される。

□遅延
Brastel コーデックは双方同じものを使用するため、遅延が少ない。
Fusion コーデックの変換の分、遅延が発生する

□音質
Brastel コーデックは低速回線用のGSMが優先になるようで音質は低め。
Fusion コーデックは自由に選択が可能なため、音質は良い。

□電波状況の対応
Brastel 通話中にIPアドレスが変わると切断。通話中は立ち止まっている必要あり。
Fusion IPアドレスが変わっても通話可能。(Wi-Fiから3Gに変化しても大丈夫)


□結論
この二つのサービスには、料金体系だけではなく、仕組み的にも大きく違う点がある。使用者の目的や状況に応じて選択する必要がある。



□目的別
Brastel 会話(遅延小)
Fusion ラジオ番組の中継レポート(音質良い)

□その他
SIPベースは、最高の品質では、G711uのISDNレベルだと思う。
なお、Skypeは電話以上に音が良い事になっている。

あと、技術的な話では無いけど、日本語の会話というのは、双方の会話がかぶる事が多く、それで成り立っているようです。英語の会話は、相手の話が終わってから、話し始めると聞いたことがあります。
だから、英会話では遅延が多少あっても平気。日本語会話は遅延がシビアだという。

お笑いでも、日本にはボケとツッコミがある。これはボケていることにすかさずツッコム。英語圏のコメディアンには無いようです。

以上

私には、技術的な知識はありません。ざっくりとしか知りません。
技術的な解釈が違うところがあれば、教えてください。
SIPのもっと技術的な事は、下記へ
http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/tanpatsu/21fiveminsip/03.html
https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No29/100.html